絵画は子供から高齢者まで、誰もが作品にできるシンプルなモノづくりで、アートの基本。しかし絵画は紙やキャン
バスなど平面の画材に描くため、壁にかけて鑑賞するのが中心で、芸術然とした敷居の高いイメージがあります。
そこで私たちはCom.チェアを土台にして、誰もが見たり触れたり楽しめる。さらに現代のデジタル手法を取り入れて、描く人の創作意欲や可能性が広がるような新しい画材=『キャンバス チェア』を企画・開発しました。
Com.チェアと同様、キャンバスチェアの販売と普及活動はプロペラが行い、製造はダダグラムが担います。
新しい画材は「絵画を日常に取り入れて、描く人の創造性を刺激する」という目的があります。
そのための具体的な要素として次の4つのポイントが重要だと考えました。
この4つの要素をすべて満たしているものは「イス=chair」です。イスは現代人の生活に必須の実用品で、材質に
よっては容易に動かすことが可能。また構造的には平面と立体の両面があり、座ることで体に触れて、体感すること
もできます。
新しい画材はそのようなイスの機能に、さらに現代性を加味した「座れる3Dキャンバス」というコンセプトを設定。デジタルデータの活用や、パソコンでの制作も可能にしました。
キャンバスチェアは、ダンボール製の組み立て式のチェアを、ポリエステル製の着脱式のカバーで覆った画期的な
構造で、普通にイスとしての使用に耐えうる強度を誇ります。
このカバーに直接絵を描くことはもちろん、パソコンで作った絵や写真などデジタルデータを転写してプリントする
ことも可能。手描きでもPCでも、二次元でも三次元でも、大人でも子どもでも、誰もがいろんな方法で創作できる「アナログとデジタルのハイブリッド キャンバス」です。
キャンバスチェアはイス形の立体。絵を描くには下記の①と②の方法がありますが、いずれもバランスやレイアウトを
考えながら描いていく必要があるので、描く者にとっては常に空間を意識した図案、描き方が求められます。
① キャンバスチェアの実物に直接描く
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② ミニチュアかテンプレートに描く
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③ キャンバスチェアを組み立てる
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